ミックス→バッハ→打込み→ブラームス→

な毎日を過ごしております。

ミックスと打込みは先々週、先週とレコーディングした玉木美帆さんのCDのお仕事。今回はピアノ(だけ何故か僕の録音ではありませんでした)、ギター、ベース、パーカッション、ヴァイオリン、チェロ、そして歌を全て一人づつ別録りするという、僕としては初めての体験みたいなレコーディングでした。録音作業的には単純なので楽と言えば楽なのですが、何しろ全てを録り終えないと完成形が見えないので、でも見えない完成形を透視(笑)しながら、それぞれの楽器の音決めをしていく感じ。

なのでミックスの方もちょっと今までとは違うアプローチで進めています。足し算、引き算で言うと最初に思いっきり足し算をしてから、その後思いっきり引き算をする感じ(爆)??それが当たることもあれば外れることもあったりして、試行錯誤を繰り返しております。

そうして行き詰まった時はピアノでバッハの練習。お題は「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」全6曲。この曲は学生時代ちょこっとやっただけで殆ど人前で弾く事もなく(6番だけは一度本番やったな・・・)その後封印されていましたが、個人的には凄く好きな曲集なんです。バッハの室内楽曲で一番好きかも。一応暗譜は出来ているので指さえ回れば、なんですけど久しぶりにやったら指が回らない(笑)。でも細かくさらうことはしないでとにかく6曲まんべんなく通して弾く感じ。バッハの練習というより指のリハビリですね。実際バッハは右手も左手も均等な動きを要求されるので指の練習にはもってこいなのですが。。。

そんな感じで指が疲れてきたら今度は打込み作業。
これは玉木さんのCDの中の一曲だけ僕がオケを作るものがあって、歌は録ってありますが、まだオケが完成していないのです。本格的な打込みなんてこれまた久しぶり。弦の打込みに凝り出したらあっという間にトラック数が40を越えてしまい・・・細かい数値を打込むのもなかなかしんどい作業。

そうして目が疲れてきたら今後はピアノでブラームスの練習。お題は「クラリネットトリオ」と「ヴァイオリンソナタ」(何故かヴァイオリンソナタが重複していますが、今のところ特に予定も目標も無くただ弾いているだけです)。クラリネットトリオはもう3年も前のことになるのか。クラリネット田中正敏氏とチェロ諸岡由美子嬢とのトリオで本番をやったのだけど、世の中にこんなにキツい曲があるのかと思うくらい難しくてキツかった。勿論純粋に技術的に難しい曲は他にも沢山あるんですけど。

指や腕への負担という意味ではリストよりブラームスの方が数倍キツいと思う。僕はこの曲を三ヶ月さらって初めて本物の腱鞘炎間近というところまで腕を痛めました。おまけに第三楽章、四楽章には「演奏不可能?」としか言いようの無い箇所もいくつか。

ところが久しぶりに弾いてみたら、(勿論全然弾けないのだけど)終楽章まで通してみて「あれ、どこがキツかったんだっけ?」という印象。不思議だなあ。もしかして上手くなったのかな(笑、多分勘違い)??

でもブラームスを甘く見ちゃいけない。腕が痛くなる前にミックスに戻る。

というスパイラルのような生活を続けております。ミックスと打込みは何とか今週中に結果を出せるようにしないと〜!!