江草啓太、HAL、合津千里、渋谷の夜

本日はHALさんと合津知里さんのライブへのゲスト出演。でも実はその前にどうしても行きたいライブがあって、ちょっとだけ寄り道してしまいました。同じ渋谷の公園通りクラシックスで行われたマイミクでもありますピアニストのゑぐゑぐ。さんこと江草啓太さんのレコ発ソロライブ!!

江草さんのライブはいっつも行きたいと思っているのに中々都合がつかないんですよね。今回はソロピアノということもあって絶対に聞きたかったので、半分も聞けないであろうことは承知で行ってきました。

勿論JZ BratでのHALさん、合津さんのメインステージも聞きたくなかった訳ではないのですが、実はちょっと先週来の耳の疲労もあって、ライブハウスでのバンドもののPAを二時間聞き続ける勇気が無かったのです。

嬉しいことにその日の江草さんのライブは基本ノンPAの生音でした。何と耳に心地よかったことか・・・

江草さんのピアノを聞くとすごーく「ハイブリッド」な印象を受けます。色んな次元で色んなものが混ざっている。そのミクスチャーが凄く素敵なんですね。
勿論技術的にも文句無しだし、リズムは正確かつ透明、そして音程がいい!
ピアノを聞いて音程がいい、と思う人って稀なんですよね。そもそもピアノって音程が悪い楽器だからそんなものかと思って聴いているけれど、ちょっとしたタイミングとか和音の鳴らし方(どの音を強く、弱く弾くかというバランス)みたいな要素が絶妙に絡みあってくるとピアノの和音でも「美しい!」と思うわけです。江草さんが弾いているのはハイブリッドなミクスチャーな和音(つまり不協音程が多い)なのに倍音がグチャッと崩れずにすっきりと立っている感じ。

えーとそんな細かいことはどうでもいいのですが、こんな印象を受けたのも久しぶりだったのでついつい書いてしまいました。残念ながら時間が無かったので前半しか聞けなかったのですが、CDからの曲も含めてアレンジ物、自作曲、それぞれ江草さんならではのワールドが展開されていました。ある時は陳腐さのカケラもないカプースチンみたいであったり、またある時は胡散臭さの無いスクリャービンみたいであったり(すいません、両巨匠とも大好きなんですけど)とっても楽しかったです。

さあて、そんな訳で後ろ髪を引かれる思いで公園通りを後にして、渋谷の反対側のJZ Bratへ。ちょうど後半の合津知里さんのライブが始まったところでした。いやあ、パワフルでタイトなバンドをバックに歌うGO2ワールドはなかなか新鮮でした。アレンジもかっこよかったし、お客さんもノリノリでしたね!!
(でも僕は後半からの参加でも耳がヘトヘトでした・・・・)

そしてアンコール。HALさん、合津さんに呼び込まれてちょっと長めのピアノソロを弾いてからの「AMAZING GRACE」。二人の声がとっても心地よくて気持ちよーく弾いていたのですが・・・HALさんが歌い出した二番で少しづつインテンポにしていく途中で気がついた。「あれ、これ4拍子だ!」(笑、この曲は元来3拍子)あれ、どーしてこうなっちゃったんだろう?でもHALさんは動ぜずに歌っているし(まあこの曲4拍子でやることも結構あるといえばある)まあ、いいや。ピアノの間奏で3拍子に戻そう、と思っていたら間奏で3拍子に戻せない(笑、情けねえ〜!!)。

仕方が無いので間奏後の転調したところで強引に3拍子に戻しました。

なんていうハプニングはあったものの、まあまあ良い感じでできたのではないでしょうか?でも一曲だけいきなりというのはやっぱり難しいですね。色々と勉強になりました。ピアノソロはまだまだだったし、一箇所モロこけそうになったし・・・修行が足りない!!

という訳で昨日、今日と随分ピアノさらいました〜!!お題はモーツァルトのピアノコンチェルトの第25番(K503)。実はアルカンという作曲家がモーツァルトのピアノコンチェルトをピアノ一台で弾く(つまりオーケストラパートも同時に)という編曲をやっていて、これに触発されて(?)503のオケパートとピアノソロパートをアレンジして弾くことに挑戦しているのです。これ大変だけど結構面白い。モーツァルトのコンチェルトは傑作揃いで、どれを弾いていても楽しいけど、特にこの曲は大好きで、まだ全然ちゃんとは弾けていないけど弾いている内にあっという間に時間がたってしまいます。あとは只管ハードな指のエチュードとバッハ(主にゴールドベルクとフーガの技法)。

お、そんなことを言っている内にそろそろNSOのリーダーが来日なさりそう。。。
いよいよ来週はレクサスのイベントではないですか!!

ところであれのチケット当たった人っているのかな??