NSO丸ビルライブ!!

napimusic2008-12-05

という訳で12月5日金曜日・・・

この日は朝からとっても変な天気。とにかく風が凄まじい。イチョウの葉っぱがさ桜吹雪のように(でも桜の花びらより当然デカイので物凄い光景)舞っていました。

午前中下北沢のスタジオで別件のリハーサル、その後先日レコーディングしたライブ録音のミックス作業、移動の電車の中で作業結果のチェック、と飛び回りながら一度自宅に戻り、さて丸ビルに出かけようとした時には既に疲労困憊(笑、この日がというより連日の疲れがたまっていましたねえ・・・)。おまけに今度は凄まじい雨が降ってきました。

それでも何とかお約束の5時よりちょっと早めに丸の内に到着〜!!

この時点でもうかなりの人出。既に二階以上のステージが見える場所はほぼ埋まってしまっている。先にフミヤさんバンドのリハがあったので出音を聴いていたけど、一階前方で聞いている限り非常にタイトな音でいい感じ。でもここは当然音がすごくまわってしまうので上の方までこんな感じでは伝わらないでしょうな〜!

NSOは編成も小さいし、やることは至ってシンプルなのでリハーサルとかサウンドチェックなんていう程ではなくチラッと音を出して「OKです、宜しくお願いしまーす!」という感じ(笑)。

8月に丸ビルでライブをやった時は何かエコ系のイベントの一部だったこともあり、出演者の楽屋は従業員用の休憩所?(笑)みたいな小部屋だったが、今日はさすがに広めの会議室。
テーブルに置いてあったサンドウィッチが美味でついつい手を出してしまいました。

そこにフミヤさん、いきなり登場。実は僕は「兄」には初対面だったのだけどマネージャーさんが紹介してくれてちょっと立ち話。最近の写真を見てさすがのフミヤさんも老けてきたのかな?と思っていたけどとんでもない。いやあ、間近で見ても若いですね。キラキラ・ツルツル・ピカピカな感じ。やっぱりスターでありフロントマンだからね。自分の見え方・見せ方には徹底して気を配っているんでしょうね。

尚ちゃん、大丈夫か〜??今のところ年齢的には若いから全く問題ないけど、「あの」飲み方を続けていったらフミヤさんより先に老けてしまわないか??(笑)などと余計な心配をしてしまうではないですか。

でも、この日はタイトなスケジュールだったので楽屋に戻って間もなく我々のスタンバイの時間がやってくる。ジョーさんも尚ちゃんも今日はさすがに本番前に飲むことは不可能。

さて、この日のライブはまず登場の仕方が凄い。二階のエスカレーターからゆっくりと降りていってステージに登るのですが、この光景がまるで結婚式か何かのようで笑ってしまった。
当然のことながら尚ちゃんファンの声援も凄かったですねえ。。

という感じでNSOのライブがスタートしたのだけど、皆様静かに聴いてくださっているのに「ザワザワ感」が凄まじい。まあ一般客も少なからず通り過ぎているので分からないではないのだけど、8月のライブの時と比べても全然違う「ザワザワ感」。

我々は音量で勝負できない(まあジョーさんの「雷」とかは勝負できますけどね)ので本当はお客さんもゆったりできて、僕らも落ち着いて演奏できる環境が一番なのだけど、この日は何か微妙な空気感のせいか、最初のうち僕と尚ちゃんの呼吸が世界でなーんか微妙に合わない感じ。いつもはワザとそんなズレを楽しんでいるんだけど今日は20分という短い時間に集中しなくてはいけないので、ちょっと余裕が無いのかもしれない・・・

なんてことを思いながら独特のザワザワ感の中で二曲目の「Eclipse」が始まり徐々に盛り上がってきたところで・・・・・

突然変な異音と共にジョーさんの音が消えた!!
自然音だけでなくて「Eclipse」の土台になっているオケ(リズム&シンセのトラック)も一番の盛り上がりの所で消えてしまった。尚ちゃんと僕にしてみれば曲の佳境の部分で伴奏してくれていたバンドの全員が失神して倒れてしまったようなものです(爆)!!

こういう時人間の頭というのは面白いもので、多分コンマ何秒にも満たない時間で色々な事を同時に処理してくれます。とりあえずは頭に浮かんだのは「ジョーさんの音が復活しなかったらどうしよう?」ということ。その可能性は十分にあるのでとりあえず今演奏している「Eclipse」を無事終わらせて、尚ちゃんと僕だけでもしっかりとエンディングの「OurSong」まで持っていけるようにしないと・・・

そしたら「Eclipse」はどうやって終わらせる?(いつもはフェードアウト)
そこからどうやって「OurSong」につなげる??

幸い手元にあるデジタルピアノは、いくつかシンセっぽい音とか出したりすることが出来るので「Eclipse」の途中で音色を切り替えていけば何とか繋げそう・・・・

この日の「Eclipse」の演奏はこの時点まで、いつもにも増して催眠効果の高い(笑、つまりやや弛めの)演奏だったのに、この瞬間に全てが変わった。尚ちゃんが突然ハイテンションで噴出したので、こちらもしっかりと伴奏をしてしまいました。いや、このデュオが面白かったです。
尚ちゃんがNSOでこんなに熱っぽく吹いたのは初めてでしょう(笑)。。

そんな感じで二人でやっていたらジョーさんの音が復活してきました。良かった〜!!
やっぱりNSOとして終われないとねーー。

で、気がついたら会場のザワザワ感が全く消えていました(笑)。
みんな凍りついたの(爆)??

エンディングの「OurSong」が終わったところで拍手が出たのは初めて。

あー、良かった。無事に終われました〜!!!
尚ちゃんと顔を合わせた瞬間思わず笑ってしまいました〜

にしてもコンピューターというのは怖いです。ジョーさんの個人的なミスということではなくて(あ、過去にそういうこともちょっとあったみたいですが・・・)こういうことが起こりえるところがコンピューターの怖さですね。最近はこの種の機器も随分安定はしてきたのだけど、ライブで何か起こった時の恐ろしさはやはり特殊なものがあります。

ま、でも終わってみるとこういうハプニングゆえに楽しかったりもして。
という感じの丸ビルライブでございました。

さあ、次回恵比寿野外(笑)ライブ、どんなハプニングが待っているんでしょうね。
楽しみです〜!!