丸山泰雄レコーディング

何でこの日に限って、と愚痴を言いたくなるくらい9月20日は晴天で温度があがりました。都内で32度以上?
そんな中行われたチェリスト丸山泰雄氏のCDレコーディング。この日は前回8月中旬に行われたレコーディングセッションの続きでした。今回の丸山さんのCDは全曲無伴奏の20世紀作品を6曲という極めて(ありえないくらい)挑戦的なもの。8月のセッションでは猛暑の中冷房を切って何とか半分の3曲を録りました。そして今回残りの3曲をという予定で望みました。暑さは比較にならないものの、今回はホールを午後夜間しか抑えていないこともあって、かなりギリギリのレコーディングになるだろうと覚悟してもうすっかり馴染みになった三鷹市芸術文化センターの『風のホール』へ(ここのスタッフさん達はとてもフレンドリーでいつ行っても気持ち良く仕事できます!!)

ところが、この日の丸山さんは8月以降更にさらいこんだせいか、快調にレコーディングを進めていき一曲あたり20分から30分のセッションでどんどんOKを出していきます(前回は一曲に1時間半から2時間以上かかっていました)。気がついたら午後1時半から初めて4時過ぎには予定の3曲が終了(笑、というか唖然)。。。

じゃあ、せっかくだから前回ちょっと納得のいかなかったアノ曲だけ録り直してみたいんだけど、と一曲追加。それも30分で終了。じゃあ、もう一曲、せっかくだからもう一曲、と・・・気がついてみたらトータル6時間で全6曲を録音してしまいました。

いやあ、驚きました。僕も随分色々なレコーディングに関わってきましたけどね。CD一枚分のこんなすさまじいプログラムを半日で仕上げてしまうなんてまさしく前代未聞だと思います。そもそも丸山さんって完璧主義者だからいつもはテイクが凄く多くて細かいんです。こんなに少ないテイクで終わったこと自体驚異的。

疲労困憊を覚悟で出かけたレコーディングでしたが終わってみると不思議な爽快感。ホールのスタッフは呆れ顔(笑)。
最後に笑顔で手を差し出してきた丸山さんでしたが、こちらが思わずギュッと握ったら弱々しい反応。「もう握力も残っていない」と苦笑していました。本当にお疲れ様でした。

丸山泰雄氏の新CDは東京では11月22日白寿ホールで開かれる彼のソロリサイタル(CDの曲もほぼ全曲披露します)にて発売される予定です!!