ネーチャー・サウンド・オーケストラ その2

という訳でまずはこの「オーケストラ」の核となるネーチャーサウンドアーティスト、ジョー奥田さんの話から・・・
ジョーさんとの出会いはまずは2001年暮れか2002年初頭くらいだろうか??
たまたま知人のお宅にお邪魔した時に「ねえ、これ誰だと思う?」と言って聴かされたCDがあった。ピアノ主体のスコーンと突き抜けるような明るさのある独特のサウンド。「え、誰?」と聴いたらなんとピアニスト巨勢典子さんの新しいCDだとのこと。
いや巨勢さんには失礼になってしまうけど、それまでの彼女のどちらと言うと重厚でやや暗い印象と全然違う。「えーどうして?」と聴いたら、何とロスアンジェルスで録音してきたそうな。「へえ、向こうのエンジニアが録ったんだ?」とか言いながらジャケットを見てみたらそこに「jo okuda」なるいかがわしい(笑、これまた失礼)名前が。。。
これが録音エンジニア・プロデューサーの「jo okuda」との初対面。そのどこまでも明るいLAサウンドにはちょっと嫉妬してしまいそうなくらいの魅力があった。そして不思議なことにそれから後、僕は巨勢さんのCDを4枚程エンジニアとして手がけることになる。(あ、でもこれには大した意味はありません。LA録音より安くできることが最大の理由?)
そしてその次の年くらいだろうか?今度はその「jo okuda」なる人物がどうも奄美大島に出没(笑)しているらしい、との情報が入ってくる。しかも奄美の「自然音」を録音している、というのだ。僕は自分でも趣味的に自然音を録ったりしていたので非常に興味を持った。そして(多分)巨勢さんを通じて「jo okuda」さんに連絡を取ったのだ。
ハジメテ会ったのは多分2003年の初春くらいだったのではないだろうか?(はなはだ曖昧な記憶)
ついに「ジョー奥田」が目の前に現れたのだ。いやあ、その時話したことはもう昨日のことのように覚えています。でも恥ずかしいからここでは書きません。なんで急に「です・ます」になっているかと申しますと、僕はその時のジョーさんとの出会いと話に物凄く勇気付けられたんですよね。だからとっても感謝しているんです。ある意味「命の恩人」みたいなものです(ちと大袈裟かな?)。
そんなジョーさんから直々の指名でこの「ネーチャー・サウンド・オーケストラ」のメンバーに名を連ねさせて頂けることは大変に光栄なことなんです。だってさ、ジョーさんってLAでドラマーとして、エンジニアとして、プロデューサーとして活躍してきて日本のメジャーミュージシャンとの親交も深くて、声かける人はそれこそいくらでも(そしてジョーさんに声をかけられれば喜んで協力する人達が)いるわけですよ。
でもね、実は「えっ、俺でいいの?」と言う気持ちと「やっぱ俺でしょ!」と言う不遜(笑)な気持ちが入り乱れます。
と言うのは昨年11月だったっけかな?初めてジョーさんと同じステージでライブやったとき。ジョーさんが今まで色々なコラボやってきたのを聴いてきたけど、やっぱり「俺のピアノが一番合うじゃん!」と言う気持ちになったもんね。
なんかね、何も考えなくていい。ただジョーさんの音と戯れながら何の決め事も無い即興演奏をするだけ。自分は随分前からそういうスタイルを模索していたけど、ジョーさんの音と一緒にいると全く自然にそれができてしまう。
ある意味孫悟空とお釈迦様みたいな関係かもしれませんけどね(勿論ジョーさんがお釈迦様ね)。まあ気持ちよく遊ばせてもらっているわけです。
ところでね、その昨年11月六本木でのライブからしばらくジョーさんとは音信不通(笑)だったんです。
次回はその辺りから書いてみましょうかね。あ、でもまだ昔のこと色々書きたいかな。。